使用例5: マヤの長期暦

そろそろ悪のりもいいところですがこれで最後です。
マヤ文明によって使われていたカレンダーのひとつ「長期暦」の日付の求めかたを考えてみました。古代文明をテーマにしたゴーストなどにいかがでしょうか。
この暦の起点をいつと解釈するかについては諸説あったりするようですが、ここではユリウス日584283を起点とする説に準拠して話を進めます*1

暦の概要についてはウィキペディアあたりをご参照いただくとして結論を申せば、

(call,長期暦日付,(現在年),(現在月),(現在日))


@長期暦日付
(calc,(長期暦要素)/144000).(calc,(長期暦要素)%144000/7200).(calc,(長期暦要素)%7200/360).(calc,(長期暦要素)%360/20).(calc,(長期暦要素)%20)

@長期暦要素
(calc,(call,ユリウス日,(A0),(A1),(A2))-584283)

と、これで現在のマヤ長期暦での日付が得られます。
たとえば今日は「12.19.17.17.8」という日付になります。


ところで、昨今とみに終末論と関連づけられたりして巷間ひそかにささやかれているように、この長期暦の今サイクルは今からほぼ2年後の2012年12月21日をもって終了いたします*2。幾千年の永きにわたりマヤのカレンダーをご愛顧いただき誠にありがとうございました。悠久なるマヤの民に成り代わりまして、ククルカン神の名においてご挨拶申し上げます。

さて、われらがグレゴリオ暦の2010年も暮れが押し迫ってまいります。どうぞよいお年をお迎えくださいますよう。

*1:参考: マイケル.D.コウ『古代マヤ文明創元社

*2:マヤの神話において、前世界が 13.0.0.0.0 に終了して今の世界のサイクルが始まったことになっているのでそんなふうに言われているんですが、実際のところは暦自体は以後も変らずに計数され続けていくと考えるのが妥当のようではあります