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にしき的フォントを更新しました (Version 1.85) 。
今回は以下のごとく、細かいこだわりや特殊な記号の追加がメインです。
- 既存のグリフの修正・調整
- ヘブライ文字の補完
今まで字母のみを収録していましたが、いろいろ手を入れて、ニクダーなどの付加記号のついた文を本格的に表記できるようにしました。
【サンプル】
- ラテン文字の合字をいくつか実装
特定の文字の並びの見映えをよくしたりするものです。自動的に合成されるものと任意使用のものがあります。
任意使用のものは Zero Width Joiner という制御文字 (U+200D) を文字間に挿入すると合成されます。
ただしアプリケーションによっては合字の表示がサポートされていなかったりします。
【サンプル】
- 仮名の合字をいくつか実装
近代以前にしばしば使われていた「トキ」「トモ」「こと」などの合成文字です。これも Zero Width Joiner を挿入することで合成されます。
【サンプル】
- 私用領域の U+F100-F10F に、文字幅を持たない下付き数字を追加
直前の文字に重なるように表示されるので、U+2070-207F あたりの上付き数字と組み合わせることで のような化学記号を表現できます。*1
【サンプル】
- 私用領域の U+F120-F29F に、パーツの組み合わせで任意の丸囲み数字などを作れるものを追加
2桁や3桁の丸囲み数字を桁ごとにバラしたものです。罫線と組み合わせれば囲碁の棋譜も表現できるのではと思いました。
【サンプル】
- 漫符 (漫画で使われる絵記号) の類を追加
Unicodeの次期ヴァージョンではいろいろな絵文字の収録が予定されているようなのですが、そのあたりからもいくつか。
なお、コードポイント U+1F31D は FULL MOON WITH FACE というグリフ名で顔のある満月の絵文字が示されているのですが、ここは漫画でたまに見かけるあのマークを割り当てる場所としてふさわしかろうと思い、そうしてみました。
【サンプル】