「すなにしき」を色替えした乱読にしきのあのシェルは、じつはもともと乱読にしきのために用意したものではなくて、そもそもは無限遠を公開するよりももっと前に、『天文部』と題した、まあその名のとおりの内容のゴーストを作りかけていたことがあって*1、それは結局どうしても満足なかたちにならなかったので無かったことにしたのですが、それの\0側として作ってあったシェルをそっくりリサイクルしたものなのです。
乱読にしきがうっすらと青みがかった たたずまいなのは、もともとは薄明のもとでの天文についての語らいをイメージしていたからです。
また、無限遠に月齢を知らせたり南中している星座を知らせたりという機能が取って付けたように取って付いているのは、その天文についてのゴーストのために考えてあったものを流用したためです。


無限遠と乱読にしきを題材にした先般の拙作SSにおいて2人が天体観望のようなことをやっているのは、そのへんのいきさつ自体を設定として活かしてみたものでした。


……別になにか質問を頂戴したりしたわけでもないのですが、このまま言う機会もなさそうなので唐突ながらひとりごちておきます。

*1:そんなわけで、天文学や地質学について語ってくれる「空見土見」さんには初めて見たときから親近感を抱いていました。