近日中にと申しながら間が開いてしまいましたが、にしき的フォントをごくうっすらと更新しました (Version 1.97)。


まず、以前にご指摘をたまわったU+301C「〜」の字形を上にょろ下にょろの形にしました。これまでUnicodeの文字表にあるままに下にょろ上にょろにしていましたが適当でないようでして、この文字には変な経緯があったりするようでして


あと、前回追加したキアスに関して、この提案書にもとづいて文字を配置しておりましたが、それの改訂稿らしきものが存在していたのでこちらに準拠し直しました。文字の配列などがより合理的に整理されています。


それから、漢文の返り点 (U+3190-319F) を追加しました。
補遺として私用領域の U+F4F0- のあたりにもいくつか置いています。「レ点」/「一二点」→「上中下点」→「甲乙点」→「天地人点」までは一般に知られていますが、さらに上位に「元亨利貞点」というのがいちおうあるらしいので *1、そのあたりなどを。


また、「Miscellaneous Technical」の中の製図記号のようなものなどを若干、ならびに漢字を20字そこそこ加えたりしました。




>2010.08.23. 03時ごろの方
お言葉をありがとうございます。にしきが好きだったり文字というものが好きだったりすることが、こういうものとして形をとっているような感じです。

*1:参考: 古田島洋介『これならわかる返り点 ―入門から応用まで―』新典社新書、 金岡照光『仏教漢文の読み方』春秋社