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にしき的フォントを更新しました (Version 2.56) 。
以下、Version 2.50 からの更新内容を示してまいります。
- 漢字を208字追加
現在の総計は3260字ほどで、JIS第一水準の網羅まで残り150字であるいっぽう、第二水準には372字あります。第三水準などにも多少。
- 私用領域に○囲みの平仮名・漢字を追加
Adobe-Japan1 や Adobe-Korea1 の文字セットに見られる、Unicode に存在しない○囲みの平仮名や漢字などを U+F0A00 近辺に追加しました。
また、MacJapanese に見られて Unicode に無い組み文字の類もこのあたりに。
U+F0A31 には○囲みのビというのを置きました。これは Adobe-Japan1 などにはありませんが、1984年ごろの流行語で貧乏を意味する「マルビ」を表すもので (反義語はマル金 = ㊎) 、当時のワープロには外字として入っていたりしたそうです*1。
なお、もとの平仮名や漢字に U+20DD (合成用の丸) を後置することでもこれらのグリフが再現されるようにしてあります。
くだんの文字セットには□囲みの仮名や漢字といったものもあるので、それらもいづれ追加するつもりです。
- ユーエル文字の合字に対応
前回追加した人工文字のユーエル文字 Ewellic ですが、こちらに合字の例が3つほど挙げられているので、これらに対応しました。
前2つは標準で、あとの1つは間に U+200D ZERO WIDTH JOINER を挟むことで再現されます。
ただし私用領域の文字の合字などは環境によって正しく表示されないことがあるようです。
- 私用領域にシンボルを少々追加
U+F891 に外部リンクのシンボル EXTERNAL LINK SIGN を置きました。Webページの文書内で外部へのリンクを表すのによく使われる記号です。
UCSへの追加提案が行われたこともあったようですが*2、プレーンテキストで用いられるものでないことを理由に蹴られています。
それから電源のシンボルを前回追加しましたが、同系のシンボルにもうひとつ別のものがあるので (すなわち IEC 5009 と IEC 5010)、両者合わせて U+F892..3 に置きました。
- 既存のグリフの修正・調整
U+1B001 の「𛀁」(ヤ行の「え」) の形がだいぶイイカゲンだったのを作り直したのをはじめ、あちこちいろいろと手直し描き直しをしました。
- その他こまごまと追加など